家庭菜園初心者の皆様
畑に野菜の種や苗を植えたけど、うまく育たないと悩んでいませんか?
初めての菜園で「早く植えたい!」と土作りを気にせず植えてしまうと作物がうまく育たなかったり、結果的に失敗に繋がっているかもしれません
私も最初は基本がわからず作物を枯らしてしまった経験があります
この記事では畑作りの基本「土作り」について記述していきたいと思います
野菜に適する環境づくりの参考にしていただければと思います
畑の土
- 土の性質
- 水はけ
- 土の酸性度
土の性質
野菜づくりにおいて適した土質を決定するのは、「保水性」と「排水性」
- 粘土質の土
保水性は高いが排水性が悪い
粘土質の土は、土が乾くと固くなり、野菜の発芽や生育に影響を与える - 砂質の土
保水性が悪いが排水性が良い
砂質の場合は、肥料を与えてもすぐに流れてしまい、生育に影響が出てしまう
野菜づくりに適するには「保水性」と「排水性」のバランスに優れた土
この理想の土を団粒構造の土といい、次のメリットがある
- 水はけがよく、空気もよく通る
- 水持ちがよく、肥料持ちも良い
- 病害虫が発生しにくい
- 作物の根張りがスムーズ
この「団粒構造」を生成するのは土壌に住む微生物の活動による
水はけ
土の性質でも出てきた「粘土質土壌」では水はけが悪く、
「作物の根腐れ」が起こって枯れてしまう
雨が降った翌日に畑をチェック
水たまりができる場合は水はけが悪い土壌
- 高畝を立てる
- 堆肥などの有機質を多めに施す
土の酸性度
まず、酸性度ってなに?
理科の実験で出てきた「pH(ペーハー、ピーエイチ)」って覚えてますか?
pHとは水溶液に含まれる水素イオン濃度のことで、この値が0に近づくと酸性で、14に近づくとアルカリ性を示す
なんて難しいことは置いといて、野菜づくりでは作りたい野菜に適したpHを守りましょう
pH | 領域 | 作物 |
6.0〜7.0 | 中性 | アスパラ、タマネギ、ナス、ホウレンソウ、エンドウ |
6.0〜6.5 | 微酸性 | キャベツ、キュウリ、セロリ、トマト、ニンジン、 ブロッコリー、レタス、インゲン |
5.5〜6.5 | 弱酸性〜微酸性 | コマツナ、カブ、ダイコン、イチゴ |
5.0〜5.5 | 弱酸性 | ジャガイモ、スイカ、ブルーベリー |
じゃあ具体的にどうするの?って話で次の項からはその「水はけ」やら「pH」やらを適切に調節する方法を書いていきます
野菜づくりに適する土を作る
土作りで目指すのは前述した「団粒構造の土」です
それに加えpHの調節も行って作物の成長に適した環境造りを行います
- 堆肥の投入
- 石灰の投入
- 元肥投入、畝立て
堆肥の投入(作付け3週前)
しばらく耕していない土はカチカチの状態の可能性が…
まずは管理機(無い場合はクワやスコップ)を使って土を掘り起こします
手順2. 堆肥を投入する
堆肥って一口に言っても、色々あります(牛糞、豚糞、鶏糞、バーク、籾殻、腐葉土….)
迷ったら、まずは「牛糞堆肥(完熟)」を選びましょう
わからなければホームセンターの定員さんに聞く
撒く量は、購入した堆肥に記載されている量を撒く
堆肥が土と馴染むようによく混ぜ合わせてください
- 土をフカフカに
- 水分と肥料の保持
石灰の投入(作付け2週前)
堆肥投入後2週間ほど経過したら石灰を投入する
石灰が土と馴染むようによく混ぜ合わせる
酸性に傾いた土壌の酸度調整
作物によるが、pH6.0〜6.5あたりに調整する
投入する石灰は「苦土石灰」と記載があるものを使用すると効きが穏やかで安心なのでおすすめ
元肥投入、畝立て(作付け1週前)
使用する肥料のおすすめは化成肥料のN:P:Kが8:8:8のものがおすすめです
手順2. 肥料と土を混ぜ合わせる
1週間ほど経ったら種や苗を植えましょう